庄ちゃん農園
福岡県・糸島エリア福岡県・糸島の空の開けた広大な土地で、無農薬・無化学肥料で毎年40-50品目の野菜を栽培する「庄ちゃん農園」。海風が運ぶミネラルと燦々と降り注ぐ太陽の日差しを糧に、「柔らかい土づくり」によって作物の生育環境を丁寧に整える。定番野菜から南国のフルーツまで幅広く手がけながら、烏骨鶏や山羊の飼育、さらには養蜂も行う圃場はまさに”生物多様性”そのもの。まるで代表・庄野崎さんの庭のようなその場所には、様々な生命が生き生きと暮らす理想の農世界がある。
生産者のこだわり
- 無農薬栽培による滋味深く優しい味わい
- その季節に美味しい品種だけをお届け
- 環境変化への柔軟さと強い探究心
FARM STORY
「当たり前」を疑って気づいた無農薬栽培の合理性
12年前、「趣味の延長線で始めた」という農業。初めは農薬を使って育てることが当たり前のように教わったものの、大きな効果を感じられずにいたところ、祖母の影響で自然との共生を大切にしたいという想いもあり、無農薬栽培への転換を決意。土づくりから見直し、牛糞や木のチップを使用した堆肥によって、土を柔らかくすることにより、作物本来の強さを引き出しています。「自然と調和しながら、人が喜ぶ美味しい作物を作ること」、それは庄ちゃん農園が大事にする理念でもあります。
自由な発想で生み出す季節の彩り
一年を通して40-50品目の作物を栽培する庄ちゃん農園では、季節ごとに畑の風景も大きく変わります。主力品目などは設けず、その時期に最も美味しい野菜を育てており、園主の庄野崎さんの「その時の気分でつくりたいものをつくる」という自由な発想の通り、いつ訪れても多様な品種の野菜たちが待ち構えます。その背景には、食べる人の喜びを最優先に考える庄野崎さんの想いとガストロノミーがあります。
時代の変化に合わせて、自分たちも変わる。
いいものをつくっていくためには、時代や環境の変化に合わせて自分たちも変わっていく必要があると話す、庄野崎さん。それは、自然環境はもちろん、人の価値観も同じであり、食べる人がどんなものを求めているのか、自分たちがどんなものをつくりたいのか。生産者と消費者という見方ではなく、「つくる人」と「食べる人」がお互いに満足できる作物を届けていくために、庄野崎さんの自由な探究の旅は続く。