柿之屋
福岡県・朝倉エリア南向きの斜面が多いことから、太陽の恵みを享受しやすく、古くから果樹栽培に最適な土地と言われている「朝倉」。その最高の環境で、富有・早生富有・太秋・西村早生・伊豆早稲などの柿やシャインマスカットなどの葡萄類を育てる。減農薬・無化学肥料は勿論、広大な畑の草刈りや剪定作業はすべて手作業と、とにかく秋吉さんのこだわりが凝縮されています。収穫時期は四六時中見守る必要があり、気になって夜中に畑まで確認しにいくことも。収穫も、糖度が増して色がのった完熟の瞬間を一つ一つ見極め、朝採れの新鮮な状態で発送します。自然の力が引き出された奥深く芳醇な香りと味わいは唯一無二の美味しさです。
生産者のこだわり
- 自ら美味しいと「誇れるものだけ」をお届け
- “ 自然のもの ” でつくる肥料で育てる
- すべて手作業で育てられた渾身の一果
FARM STORY
「誇れるものだけを届けたい」
「自分で食べて美味しく、安心・安全なものを胸を張ってお客様に届けたい」という想いで、柿や葡萄では極めて困難な減農薬栽培をされています。農薬を減らすことで外部環境の変化による影響を受けやすく、収穫量が激減するリスクは増えるものの、すべてはその「誇れるものを届けたい」という信念から、剪定した枝葉を緑肥にしたりと、あくまで自然のものでつくる肥料で育つ柿や葡萄は唯一無二の味わいです。
すべて手作業。気の抜けない収穫時期。
私たちがその実をいただくまでに、花が咲き、実がなり、大きくなっていくその一つ一つの過程で膨大な作業があります。「柿之屋」では、自然に近い環境を保つために除草剤を撒かず、草刈りや剪定などを含め、すべての過程が手作業。広大な農地を歩きながら、その目と勘で見極め、実が自然の恵みを”美味しさ”に変換していくための作業を積み重ねます。数か月にもわたる収穫の時期を迎えると、気温や天候が気がかり、深夜に畑に見にいくこともあるそう。「無事に収穫を迎えるときが一年の中で一番の喜び」と秋吉さんは話します。
果樹と秋吉家。その道に終わりなし。
農家の家系を継いだ秋吉さん。お父様を早くに亡くされ、直接農業を教わることがほとんどなかったとお話しいただきました。独学で農業を学び、お父様やお祖父様の残された栽培記録を頼りに、試行錯誤を繰り返しながら栽培を続けてこられています。「父の30年分の日記が残っていたので、それらを書き起こして表にまとめたり、何冊にもわたる『研究ノート』を作りました」。その記録からご先祖の生半可でない努力を目の当たりにし、『誇れるものだけを』という信念はより深く濃くなったといいます。